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執筆者の写真川浪未来

茶色の階段

3歳ぐらいのお子様が興味を持つ感覚教具です。長さはすべて20cmで、太さの1辺が1センチから10cmまで1㎝ずつ変化します。断面の正方形の縦、横の2つが変化する二次元の教具となっています。


大きさの漸次性を視覚にて識別する目的があります。運ぶ際に、だんだんと太さが変わっていく様子を直方体を握りながら感じ取ることができます。すでにピンクタワーを経験しているお子様は、直方体が大きくなると自然と手を添えるようになります。これは、体が筋肉記憶として覚えているからであり、直方体の太さによって握るための筋肉を調整する力が身についていきます。


プライマリークラスのお子様は、階段の様に意識的に並べたり、積み上げ、様々な角度から観察をし、調和を見て楽しむ姿がみられます。階段の様に並べた際に一番細い直方体を使ってそれぞれの差を計ると、「ぴったり!同じだね」とお子様から漸次性を発見する姿も見られます。また、ピンクタワーと茶色の階段を合わせて活動することで、二つの教具の漸次性が全く同じであることを発見できるよう、教師が促すこともあります。


この活動を通して、「太い、細い」などの言語分野への働きかけや、直方体がのちの数学的頭脳の育成へと発展していきます。



茶色の階段
茶色の階段とピンクタワー

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